老犬のトリミング

先日は老犬になるとセロトニンが減少していき、それまでできていた我慢ができなくなっていくというお話をしました。

それだけの問題ではありませんが、高齢犬のトリミングに慎重になるサロンは多いのです。

高齢犬トリミングのリスク

①体力の衰え
トリミングは、爪切り〜シャンプー〜カット…の工程をテーブルの上で行います。
ずっと立っている必要はありませんが、立っていてくれないとできない作業もあります。

また座ってほしくても緊張から座ることができず、ずっと立ちっぱなしのこもいます。

体力が落ちている高齢犬にとって、トリミングは“疲れること”かもしれません。

②持病もしくは隠れ持病
歳をとると体のあちこちに不調が出てくるのは人も犬も同じです。
言葉を喋れない犬は、体の不調を細かく教えてくれません。

定期的に健康診断を受けるワンコは病気の早期発見ができるかもしれません。
しかしずっと元気に過ごし滅多に病院に行かないワンコは、いつの間にか心臓が弱っていたなんてことも。

温度管理されたトリミング室内でのシャンプーも、体が感じる温度の高低差は大きもの。
急激な温度差は心臓に負担がかかります。

実は高齢犬のシャンプー中の体調急変は少なくないんです。

③ストレス
先日のセロトニンの話とつながりますが、老犬になるとストレスを感じやすくなります。

ストレスは体の免疫力を下げます。

④足腰のふらつき
足腰が弱くなると4本の足で体重移動がしにくくなり、ふらつきが生じます。
トリミングはテーブルの上で基本行うため、足を踏み外したり、落下の危険があります。

トリミングサロンでできる対策

上記のように老犬のトリミングのリスクが上がっても、体毛や爪は生涯伸び続けるもの。
だからサロンでは様々な工夫が考えられ、取り入れられいます。

・シャンプーとカットは別々の日にする
・時間短縮になるような全身バリカンを使用したスタイル
・飼い主様にトリミングを立ち会ってもらう
・仕上がりの質よりスピード
・絶対に必要な工程と、やらなくてもいい工程を選別

これは私が実際取り入れているもの、そして他店舗で行っていると聞いたものの一例です。

特に一番最後の絶対に必要な工程か…というのは大切で、
それまでトリミングの中で当たり前にやってきたものを、次回からやめましょうと言われるのは飼い主様的にも受け入れ難いことかもしれません。

しかしワンちゃんのためには、本当に必要なことだけを選択していくことはとても大切です。

難しいのは線引きです。
体力の衰え方はそれぞれだから、一概に年齢で区切ることはできません。

めちゃめちゃ元気な14歳もいますし、ヨロヨロ歩く14歳もいます。
少〜しづつ進行していく衰えは、毎日一緒に過ごす飼い主様には気付きにくいかもしれません。

だからもし、トリマーから次回からこうしましょうというアドバイスがあったら、信頼して委ねていただけると私達トリマーも嬉しいです。
そのアドバイスと決断は、100%ワンちゃんのためを思って考えられたことだから。

トリミングは優しさが土台です。
ワンちゃんファーストのトリミングを、これからも一番に考えていきたいです😌

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