老犬になり『頑固になった』と感じる飼い主様は多いようです。
実際トリミングでも、若い頃は何の問題もなくできていたことが嫌がるようになった。
怒るこではなかったのに怒るようになった。
このようなことはよくあることです。
歳をとると減少するもの
1/20に受けた福山貴昭先生のセミナーでもこの現象について取り上げられていました。
まず一番の原因として挙げられるのが、
『セロトニン』の減少です。
セロトニンは『幸せホルモン』とも言われています。
精神を安定させ、ストレスを緩和させる役割があります。
この物質が高齢になると減少し、不安や恐怖行動が増加します。
我慢できていたことができなくなるのは、このセロトニンが影響している可能性が大きいようです。
もう一つ考えられる原因は、『継続して強化されていない』ということ。
初めて教える時はご褒美などを使って、褒めながら、おだてながら教えていきますよね?
でも、できるようになるとやるのが当たり前になって、ご褒美をあげなくなっていませんか?
これはワンちゃんがとった行動に対して、報酬が与えられていないということになります。
報酬がもらえないとワンちゃんのやる気がなくなって、指示したことをやらなくなります。
毎回ご褒美をあげる必要はありませんが、時々不意打ちにご褒美がもらえるとワンちゃんのモチベーションが下がらずにいられるかもしれませんね。
ワンちゃんの場合、老犬になってから出た問題行動は治すことは難しいかもしれません。
とはいえワンコの欲求を全て聞いてしまうと、結果それが強化されて問題行動がひどくなる可能性もあります。
線引きが難しいところですね😅
体のために…腸活のすすめ
セロトニンに関しては年齢とともに減っていくのは生物学上仕方ないことです。
ただ、なるべく減らないように努力することはできます。
というのも、セロトニンは多くが腸で生産されていると言われています。
腸が本来担う役割を最大限発揮できるように、腸が元気になる食生活を心がけることは、セロトニンの問題だけでなく様々な健康につながります。
“腸活”についてはまた別の機会にお伝えしますね。